バングラデシュでアニメ制作会社を立ち上げたアニメーターの水谷俊亮さん（39）と、奈良県で暮らす両親をつなぐ。俊亮さんが社長を務めるアニメ制作会社「スタジオ・パドマ」。スタッフは全員バングラデシュ人で、ほとんどが20代前半という若きアニメーター集団だ。現在、スタジオ初のオリジナル長編アニメ映画の製作に挑んでいる。大学生のとき初めてバングラデシュを訪れた俊亮さんは、人々の純粋な人柄に惹かれた一方で、貧困などこの国が抱える深刻な問題に直面。そこで2009年に現地へ移住し、教育支援団体で活動を始めた。そして子どもたちの教育に大好きなアニメを活かせるのではと考え、2014年にスタジオ・パドマを設立した。バングラデシュのアニメスタジオとしても初となる、オリジナルアニメ映画を完成させるという大きな目標に向けて仲間たちと走り続ける俊亮さんへ、日本の両親が届ける想いとは…。